Netflixオリジナル映画「ブラックミラー:バンダースナッチ」のレビューです。ネタバレありなので、未見の方はご注意ください。
基本情報
- 原題:Black Mirror:Bandersnatch
- 制作国:アメリカ/イギリス(2018)
- ジャンル:SF
- 上映時間:90分
- 監督:デヴィッド・スレイド
- キャスト:フィオン・ホワイトヘッド、ウィル・ポールター、クレイグ・パーキンソン、アリス・ロウ、アシム・チョードリー
ブラックミラーとは?
ブラックミラーシリーズは、2011年からイギリスにて放送が開始された人気SFサスペンスドラマシリーズ。現在は、シーズン5まで制作されておりNetflixにて視聴出来ます!
近未来を舞台に、行き過ぎたテクノロジーがもたらす影響と人間模様がシリーズ通して描かれてます。エピソードは1話完結型で、シリーズ順に観る必要もないので海外ドラマにしては入門しやすいです。
海外版「世にも奇妙な物語」って、ネットで言われてるこのシリーズですが本当そんな感じです。ちゃんと1話ごとにオチが用意されているので予想しながら観るのが、最高に楽しいです!

僕もこのシリーズの大ファンで全話鑑賞済み!映画の所々にドラマの小ネタを挟んでくるので、先にドラマを見ておくのがおすすめ!
あらすじ
1984年、ビデオゲームの開発チャンスを得た若いプログラマー。ファンタジー小説に基づくゲーム開発に取り組む中、現実とパラレルリアリティが混同し始める。
出典:NetFlix公式サイト
主人公はプレイヤーの選択によって物語が分岐するゲーム「バンダースナッチ」をゲーム会社に売り込み、完成を目指すが徐々に精神がやられて思わぬ展開に・・・みたいな話です。
時代背景として1980年代前半は、プログラミングを学んでゲームを自作するのが結構一般的だったようです。昨今では、スマホアプリとか簡単なスマホゲームを自作してるイメージあるけど家庭用ゲームを個人でって、素人の僕には考えらんねーw
とまぁ、余談を挟みましたが主人公は無事ゲームを完成させられるのか?その過程で何が起こるのー?って映画です。
予告編・特別映像
特別映像に関しては、スタッフによる制作秘話という感じなので本編観賞後に見るのをおすすめします!
登場人物/キャスト
ステファン(主人公)/フィオン・ホワイトヘッド
上のオフィシャルのインスタ画像を見てもらえばわかると思いますが、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』にて映画デビューしたイギリス期待の新星。アルバイトしながらオーディションを受け続け、ノーランの目に留まりまさかの主演に抜擢。端正な顔立ちから今後、主演映画なんかも増えそうな大注目の俳優ですね!
コリン・リットマン/ウィル・ポールター
主人公憧れのプログラマー役を演じるウィル・ポールター。こちらも出身はイギリスとのことで、『メイズ・ランナー』、『レヴェナント:蘇りしもの』、『ミッドサマー』などに出演。結構印象的な顔立ちで、一回見たら僕はすぐ覚えちゃいましたwメジャーな映画にもそこそこ出ており、こちらも今後の成長が楽しみな俳優です!
感想と考察(ネタバレあり)
コーヒー牛乳の評価:3.7/5.0
画期的!体験する映画
革新的な映画でした!
何が革新的だったのかというと、ストーリー分岐があり、その分岐を視聴者が選択するという視聴者参加型の映画なんです!!つまり、下記の例のように自ら選択することによって、あたかも映画の世界に入り込んで物語の舵を切っていくような体験が出来ちゃうんです!!
- オファーを受ける
- オファーを受けない
しかも、ストーリーも分岐のあるゲームを制作する話なので、正に自分が主人公として映画に没入していける構成になってるんですよね。
この発想には、度肝抜かれました。視聴者の選択によって、ストーリー展開が変化するってゲームやん!ゲームではストーリー分岐形式をプレイしたことありましたが、まさかそれを映画でやるとは恐るべし!
動画サブスクのNetflixオリジナル映画だから実現出来たんだろうなと痛感しましたね。劇場公開作品では、マルチエンディング出来ないもんな〜。
しかも、分岐の数が結構多い!色んなルートが存在して、ネットには攻略フローチャートを紹介しているサイトもあるくらい。最早ゲームですねw
ただ、選択肢の選び方次第でゲームオーバーとなり中途半端に映画が終了するので、後半は選択肢選ぶのクソ怠くなってましたw(ゲームオーバー後、直近からやり直しは出来る)

やっぱり映画は選択肢とか要らねー!従来通りの形式が一番!って結論に落ち着きましたw
何気に凄いなと感心したのが分岐の選択画面がシームレスでスムーズなこと。観る前は、「ちょっとロードとかしたりするんじゃねぇの?w」と思いきや、スムーズ過ぎてストレスゼロ。これにはテクノロジーの進化凄いなと素直に感心した!
テレビで見れないことも?
出典:ブラック・ミラー: バンダースナッチ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
選択肢を選ぶ最先端な技術を使っているためか、テレビのスペックによっては鑑賞できないこともあります。使っているデバイスで鑑賞可能かどうかの判別は、上記画像の右上にある赤バッジです。これが、表示されていれば対応デバイスとなってるので鑑賞前に確認しよう!

我が家も、テレビのスペック不足で見れなかった・・・。タブレットで観たのが悔しかったな〜
選択しているようで実は導かれている?
とあるルートにてステファンがゲームの内容に関して「自分で選んでいるようで、実は僕が結末へと導く」と発言する場面があります。
実際、劇中では2択をミスしただけでゲームオーバーになる選択肢が存在します。つまり、視聴者は同ポイントでもう一方の選択肢を選ばざるを得ないということになります。これこそブラックミラーシリーズの真骨頂とも呼ぶべき、痛烈なブラックジョークですよね〜。
例えば、ネットで検索をした時に自然と上位表示されている記事を選んでいることはありませんか?それって、取りようによっては自分で選んでいるようで検索エンジンに上位表示記事を見るよう誘導されているとも取れますよね。
この映画を観て、テクノロジーの進歩によって便利にはなったけど、自らの意思ではない選択をさせられてないかハッとさせられました。

そう、このブログに来たあなたも僕によって選択肢を選ばされて、ここにき・・・・てません。そんなん出来たらやりてーわw
まとめ
本作は、Netflixオリジナル映画ということでコンセプトが革新的でした。これから同じような選択する体験映画も増えていくかもしれません。
本作を鑑賞するには、Netflixに加入する必要があります。プランがいくつかありますが、月額800円程度から入れてコンテンツ見放題です!無料トライアル期間も1ヶ月間あるので、無料で本作を鑑賞することもできますよ!
とにかく、革新的な映画なのは間違いないので一度観て・・いや、体験してみて下さい!