キアヌ・リーブス主演の大ヒットアクションシリーズの第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』の感想(ネタバレあり)です。

このシリーズ大好きです!独特なガンアクションが、最高にカッコイイ!既に第4弾の製作やスピンオフ作品の製作も決定しているので、3作目も必見です!
ジョン・ウィック3:パラベラムの基本情報
- 原題:John Wick: Chapter 3 – Parabellum
- 製作国:アメリカ(2019)
- ジャンル:アクション
- 上映時間:130分
- 監督:チャド・スタエルスキー
- キャスト:キアヌ・リーブス、ハル・ベリー、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン、アンジェリカ・ヒューストン他
ジョン・ウィック3:パラベラムのあらすじ
裏社会の聖域:コンチネンタルホテルでの不殺の掟を破った伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。全てを奪ったマフィアへの壮絶な復讐の先に待っていたのは、聖域からの追放と、敬意をもって迎えてくれた組織による粛清の包囲網だった。後ろ盾を無くし、賞金首となった男に次々と襲いくる、様々な殺しのスキルを誇る刺客たち。満身創痍となったジョンは、生き残りをかけて、かつて“血の契約”を交わした女、ソフィアに協力を求めカサブランカへ飛ぶが…。
出典:Filmarks(https://filmarks.com)
本作は、前作の1時間後から物語が始まります。ですので、前作『ジョン・ウィック:チャプター2』を観てから本作を鑑賞する方が良いです!

前作を観ていないと、多分話わからないので要注意!
追われる身となった主人公ジョン・ウィックが、生き残りをかけ世界中を飛び回りながら協力者を見つけ生き残る術を探していくストーリーです。
予告編
予告編のサムネイルが、『馬に乗って追いかけられているところ』というインパクト強めの感じになってますね!
2分で分かる「ジョン・ウィック」シリーズ
シリーズ3作目ということもり、You Tubeの『ジョン・ウィック公式チャンネル』でシリーズの簡単な振り返り動画もありました。この動画を見れば、1作目と2作目を観ていなくてもストーリーの大枠は分かるようになっています。
上記に当てはまる方は、上の動画を観てから本作を鑑賞した方が絶対楽しめますよ!
登場人物/キャスト
本作には、シリーズ通して登場するキャラクターや今回初登場するキャラクターまで様々。簡単に紹介していきます。
ジョン・ウィック/キアヌ・リーブス
キアヌリーブス演じる主人公ジョン・ウィック 。シリーズ通して災難と言えるほど運がないけど、不屈の精神力でリベンジしていく伝説の元殺し屋。様々なスキルを体得しており、ほぼ無敵に近い。前作のラストで、裏世界の掟を破り刺客から追われる身となる。
ソフィア/ハル・ベリー
裏世界の住人御用達ホテル『コンチネンタル』のモロッコエリアの支配人ソフィア。中盤でジョン・ウィックが助けを求め、彼女の元を訪れます。ジョンが、彼女の愛犬たちと共に刺客と戦うシーンは本作の見せ場の一つ。
演じるのは、ハル・ベリー。50代とは思えない美貌の持ち主ですね!
裁定人/エイジア・ケイト・ディロン
今作初登場の裁定人。裏世界を牛耳る首席連合(ハイテーブル)から派遣され、ジョン・ウィックや彼を手助けした人々を始末するために陣頭指揮を取る。邪魔者は徹底的に排除していく方針。かなり不気味なキャラクター。
演じるのは、エイジア・ケイト・ディロン。テレビドラマシリーズ『ビリオンズ』の演技が高い評価を受けており、今後益々の活躍が期待されますね!共演した、キアヌ・リーブスからも「非常に今回のキャラクターにぴったり」と太鼓判を押されてます。
ゼロ/マーク・ダカスコス
裁定人から依頼を受けジョン・ウィックと戦う暗殺集団のボス:ゼロ。ジョンと戦う立場にありながら、ジョンの大ファンであるというちょっと変わったキャラクター。戦闘能力は、折り紙付きだがどこかコミカルな感じが漂う(笑)
演じるのは、マーク・ダコスカス。両親がカンフーの師範ということもあり、彼自身もカンフーのヨーロッパ選手権で優勝するなど格闘技に精通している。
ウィンストン/イアン・マクシェーン
シリーズ通して登場する、NYのコンチネンタルホテルの支配人であるウィンストン。ジョンの良き理解者だが、そのせいで裁定人から支配人から退任するよう迫られる。
演じるのは、イアン・マクシェーン。『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』や『スノーホワイト』などの大作にも出演している実力派俳優。
バワリー・キング/ローレンス・フィッシュバーン
地下組織を率いて、NYの情報王であるバワリー・キング。彼も、ジョンの逃亡を手助けしたことにより裁定人から狙われることに。
演じるのは、ローレンス・フィッシュバーン。主演のキアヌとは『マトリックス』シリーズでも共演している。頼れる兄貴的な役柄が多い印象。映画のみならず、テレビドラマにも出演しており活躍の幅は広い。
ジョンウィック3:パラベラムの感想と考察(ネタバレあり)
コーヒー牛乳の評価:3.9/5.0
映画館で鑑賞しましたが、まぁまぁ面白かったです!
1作目も2作目も鑑賞済みであり、非常に期待に胸躍らせながら向かいました。大体、アクション映画て2作目は面白くないことが多いんですが、このシリーズは個人的に1作目よりも2作目の方が面白かったので珍しいなと注目してました。
ただ、面白かったのは面白かったんですが期待を超えてくる程ではなかったって感じでした!

でも、アクションシーンは十分見応えあったし鑑賞して損はないです!
今作の悪役:裁定人とゼロのキャラ立ち具合
今作で、巨大な犯罪組織『首席連合(ハイテーブル)』のことが少しずつ分かってきました。12人の犯罪組織のボスたちで構成されている裏社会のトップ。ジョンは、彼らが送り込んでくる裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)の戦闘部隊である暗殺者集団『シノビ』とバチバチの戦いを繰り広げることになります。

この裁定人が冷徹な感じで、いいキャラしてた!ミステリアスな雰囲気を纏っており、使者感がめっちゃ出てた。
ジョンが逃亡するのに手を貸した人々を次々と裁いていき、その中で地下情報組織の王であるモーフィアス先輩バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)も襲撃されてしまうのですが、これがラストへの布石となります。
そしてもう一人、忘れてはならないのが暗殺者集団『シノビ』のボスであるゼロ(マーク・ダカスコス)。彼もインパクト絶大でした。ストーリーの中盤で、敵であるジョンに「実はあなたの大ファンなんだ!」と告げるシーンは、観客が『これからボスとの戦いだ』と構えていたところの不意をつく演出で、この映画に緩急がついたと言っても良いと思います。

実際、僕も「え?どゆこと?」ってなりましたしw
ジョン・ウィックならではのアクションシーンの連続
今作は戦いに次ぐ戦いで、観てるこっちがちょっと胃もたれするぐらい戦ってましたwアクションシーンが、かなり多いです!
キアヌ・リーブスとチャド・スタエルスキー監督が、前作に引き続き渾身のアクションシーンで魅せてくれます。お得意のガン・フー(ガンアクションとカンフーの組み合わせ)からナイ・フー(ナイフとカンフー)、本・フー(本とカンフー)、究極は馬・フー(馬とカンフー)までありましたよ、ええ。
特に馬・フーはかなり凄いと思いました。多少CG感あるなってのは否めないんですけど、馬に乗りながらのアクションってオリジナリティがあってハイレベル!追手の銃弾を交わすために、馬の側面に体を避けさせながら銃を撃つシーンは見応えありました。

西部劇も真っ青だわ!
本・フーに関しても、「ついに本でも人を・・・」って、その無双ぶりにビックリしました。ジョン・ウィックの設定では、鉛筆で3人暗殺したことがあるって設定だったから、その強さは世界観的にそこまで不思議ではないのかもしれんけどw
因みに、その本・フーで戦ってた長身の殺し屋を演じたのは、現役NBA選手のボバン・マリヤノビッチ(ダラス・マーベリックス所属)。どうりで、あのデカさなわけですよ。

正直、見た時はアクションシーンもさることながら「こいつ、デカ過ぎるやろ(※221cm)ていうか、デカ過ぎて殺し屋にしては目立ち過ぎやろ」って思ってましたw
一般人と比べても、頭2つくらい抜けてますね。彼を本で倒すって、ジョン強過ぎw
ハル・ベリーのアクション(犬との連携アクション)
中盤で、ハル・ベリー演じるソフィアと共闘する場面があるのですが、ここにも新たなアクションのテイストが加えられていました。それが、ドッグ・フーです!ソフィアの愛犬たち(シェパード)と連携して戦うことになるのですが、これが非常にスピード感があり、アクションシーンを飽きさせないようになっていました!
本格的なガンアクションと犬を組み合わせたスタイルは、正に唯一無二。間違いなくこの映画の見所の一つです!
ハル・ベリーは、出演を監督に直談判した程、この役を熱望したそうです。また、役作りのために相当なトレーニングを積んで撮影に挑んだとのこと。本格的なガンアクションの練習、犬のトレーナーの特訓と多岐にわたってやったこともあり、見事に演じ切っていました。

あのアクションを50代で出来るのは、凄いなーと観てて感心したわ〜
パラベラムの意味は?
本作のタイトルになっている『パラベラム』はラテン語で、意味は「汝平和を欲さば、戦に備えよ」となります。また、銃器や弾丸の名前としても使用されています。
まさしく、『平和を手に入れるための復讐戦争』への序章であるかのような終わり方をした本作にぴったりなタイトルですね。
チャド・スタエルスキー監督の演出
ジョン・ウィックシリーズ全てでメガホンを取っているチャド・スタエルスキー監督。『ジョン・ウィック』で監督するまでは、スタントマンをしており、『マトリックス』ではキアヌ・リーブスのスタントマンも務めていたそうです。
寿司屋でにんじゃりばんばん(きゃりーぱみゅぱみゅ)!?
裁定人がゼロが居る寿司屋に行くシーンで、何故かきゃりーぱみゅぱみゅの『にんじゃりばんばん』が使用されています。これは、チャド監督が「アクションと対比できるようなハッピーな曲を探していおり、ゼロのキャラクターとバッチリにハマった」と語っていました。正直、僕は全くハマってないと思いましたが、暗殺者集団の名前も『シノビ』だし、掛かってるわけですねw

寿司屋のシーンにおける「海外の人から見た日本の印象」と「日本人からしたらコレじゃない感」はギャグ過ぎて最早アリでしたw
マトリックスへのオマージュ
劇中で、コンチネンタルホテルでの戦いに備える際に、ウィンストンがジョンに「何が必要だ?」と尋ねるシーンがありました。それに対しジョンが「Guns.Lots of guns」と答えます。コレは『マトリックス』でキアヌ・リーブス演じる主人公ネロが発する言葉で、オマージュになっています。
予告編でこのシーンが解禁された時、思わず「おお!」と思ってしまった映画ファンの方も多いのではないでしょうか。

僕も、テンション上がりました!
というか、ジョン・ウィックシリーズって映画のテイストは違うけど、どことなくマトリックスと共通点があるような気がするんですよね。キアヌ・リーブス、そのスタントマンを演じた監督、ローレンス・フィッシュバーン、ガンアクションやカンフーとか。
ジョン・ウィックシリーズの続編やスピンオフも決定
既に本作の続編『ジョン・ウィック4』の製作は発表されており、予定では2021年5月に公開される予定です。続編が気になる終わり方だったので、公開が待ち遠しいです。
因みに、予定では同日にキアヌ・リーブス主演の『マトリックス4』も封切られる予定らしいですw

同じ俳優が主演の映画が、同日に公開ってかなり珍しい気がしますがどっちも楽しみな僕です!
また、ジョン・ウィックのスピンオフ映画として『バレリーナ』も制作進行中のようです。このスピンオフは、家族を殺された女性が復讐のため、自らも暗殺者として変貌を遂げるストーリーとのこと。
タイトルでもあるバレリーナは、本作でジョンが逃走経路を用意してもらうために立ち寄った、出自の孤児院でバレエを披露していた彼女を指しています。
どんな映画に仕上がるのかこちらも楽しみですね!
配信/ブルーレイ/DVD販売について
本作のデジタル配信は『アマゾンプライム』や『U-NEXT』など複数の配信サービスにて始まっており、ブルーレイやDVDも発売中です!

まだ観てない方は、面白いので是非観てくださいね〜。