【映画】RAW 〜少女のめざめ〜 あらすじ(ネタバレあり)と考察

RAW少女のめざめアイキャッチ映画
(C)2016 Petit Film, Rouge International, FraKas Productions. ALL RIGHTS RESERVED

海外映画祭で失神者が続出した映画『RAW 〜少女の目覚め〜』

本作は、カニバリズム(食人)という異色テーマを扱っているにも関わらず多くの批評家たちや映画ファンから支持を得ている作品。少女の思春期に起こる衝撃的な出来事とそれを包む究極の愛の物語を紹介します。

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ポスターで鼻血出してるあたりから、ちょっと特異な雰囲気漂ってますね(笑)でも、めちゃくちゃ面白かったですよ!

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RAW〜少女のめざめ〜の基本情報

  • 原題:Grave
  • 製作国:フランス/ベルギー(2016)
  • ジャンル:サスペンス/ホラー/青春
  • 上映時間:99分
  • 監督:ジュリア・デュクルノー
  • キャスト:キャスト:ギャランス・マリリアー、エラ・ルンプラ、ローラン・リュカ、プーリ・ランネール
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RAW 〜少女のめざめ〜のあらすじ

16歳のジュスティーヌは厳格なベジタリアンの獣医一家に育ち、両親、姉と同じ獣医学校に入学。初めて親元を離れ、見知らぬ土地の大学寮で学生生活を送ることになった彼女は、新しい環境で不安に駆られる日々を過ごす。新入生通過儀礼として 生肉を食べることを強要されると、どうしても学校に馴染みたいという思いから家族のルールを破り、人生で初めて肉を口に する。その行為によってジュスティーヌの本性が露わになり、次第に変貌をとげていく。彼女が本当に求めるものとは..。

出典:Filmarks(filmarks.com)

本作は、海外の映画祭で上映されスタンディングオーベーションが起こるくらい評価の高かった映画です。視聴者や映画監督などからも、高い評価を得たことでヒットしました。それと同時に、失神者も続出したという曰く付きの問題作。

16歳の思春期真っ只中にある少女が親元を離れて暮らし、初めて肉を食べることで起こる変化・成長を描いています。ベジタリアンの主人公が、肉を食べることで起こる自分自身の変化というのが本作のポイント。

彼女が、たどり着く先には何が待っているのでしょうか。

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失神者続出なのに、各方面での評価が高いって結構珍しいなw

予告編

映画『RAW〜少女のめざめ〜』予告編
https://www.youtube.com
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予告編、怖っ!w「誰でも共感できる青春映画」とか、書いてあったけどテイストがホラー寄りすぎんだろw

実際はそこまでホラーって感じでもないので、怖いのが嫌って人もまだ許容範囲だと思います。インパクト強めの部分だけ切り取った映像の詰め合わせって感じで、そういうマーケティングだったんでしょうね。

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RAW〜少女のめざめ〜の感想・考察(以下、ネタバレありのため注意)

まず、めっちゃ面白かったです。近年、僕が観た映画ではかなり印象に残る映画でした。カニバリズムという題材もインパクトがあったからではありますが、映画自体の質も高かったと思います。以下、詳しい感想と考察です。

メタファーによるイニシエーション(通過儀礼)

主人公ジュスティーヌ
(C)2016 Petit Film, Rouge International, FraKas Productions. ALL RIGHTS RESERVED

本作では、主人公がカニバリズムを通して少女から大人の女性へと成長を遂げていく様を描いています。また、数多くのメタファーを用いて、イニシエーション(通過儀礼)と呼ばれる社会の一員として認められるまでの葛藤、様々な楽しい体験や厳しい体験など)を感じさせてくれるように構成されてます。

まず、初っ端に主人公が獣医学校に入学して、動物の血をぶっかけられて記念撮影して、強制的にウサギの肉を食べさせられます。

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いや、どんな手荒な新入生歓迎やねんw

しかし、これもこの獣医学校の伝統であり新たに入学した者が通る道なのです。誰でも、嫌だけどやらなきゃってことありますよね?特に大人に近づくにつれこういうことってほぼ必ず出てきます。

主人公のジュスティーヌも、この獣医学校の生徒として生活していくためにタブーとしていた肉を口にするわけです。ただ、これによって自分の内なる肉への衝動に目覚めていくことになるのですが・・・。

僕は、肉好きの野菜嫌いなのでベジタリアンから程遠い感じですが、ベジタリアンが初めて肉を食べた時ってどんな感覚なんだろう?美味しいって感じるのか、不味いと思うのか。

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僕の知人の話では、ベジタリアンが肉食べた時のリアクションは、美味すぎて衝撃受けてたと言ってましたw

話をメタファーに戻しますが、カニバリズムは性欲のメタファーだと監督がインタビューにて語っており、体を搔きむしるシーンは脱皮、布団で苦しそうにしてるシーンは子宮のメタファーだと言われています。

つまり、無垢なベジタリアンの少女から通過儀礼(イニシエーション)を経て、肉に目覚めた大人の女性へと脱皮して、生まれ変わろうとしている様を描いているわけです。異性を気にして衝動を上手くコントロールできない思春期の中高生が身体的変化を伴いながら成長するように、ジュスティーヌも大人への階段を登り始めた訳です。

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こういう風に見せ方を変えて表現するメタファーって、僕大好きなんですよね〜。特にそれを自力だけで分かった時って、監督からの隠されたメッセージ受け取ってるみたいでテンション上がりますw

姉の存在

ジュスティーヌとその姉
(C)2016 Petit Film, Rouge International, FraKas Productions. ALL RIGHTS RESERVED

この映画を語る上で、外せない存在である姉のアレックス。彼女もカニバリズム体質であり、そんな悲しい性との向き合い方や普通の社会で生きていく術を身を以て教えてくれます。

ここがこの映画を語る上でグッとくる見所なんですよ!ここに姉妹愛を感じずにはいられないです!

「肉を食べたいという衝動を抑える必要はない、素直に本当の自分を認めるべきである」ということを唯一の理解者である姉は妹に伝えたい。時に、歪みあい喧嘩で傷つけあいながらも、全力で妹のためにしてやれることをしてあげたいという利害を超えた愛が、この映画の中ではとても印象的です。

狩りの仕方を教えてくれようとしたり、酔っ払ったジュスティーヌをからかう動画をアップすることで、「開き直って欲求を受け入れて楽になれ」というメッセージも、成長途中の妹への愛を感じます。

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自分の理解者が身近に居るって、幸せなことだけど思春期って中々感じられなかったりするんだよな〜

終盤からラストシーンまで

ジュスティーヌとアドリアン
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ジュスティーヌの初体験相手である、アドリアンが亡くなっているシーンは、ビックリしました。ジュスティーヌがアレックスを手に掛ける寸前までいきますが踏みとどまり、シャワーで血を流してあげるという行動に、ジュスティーヌからアレックスへの愛を感じましたね。ジュスティーヌもアレックスからの愛を感じていたということがハッキリ伝わってきました。

そして刑務所でのアレックスとのやり取りは、どれほど憎いことがあっても遺伝子レベルで繋がっている姉妹の絆を認識させられた瞬間でした。

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家族ってどんなに関係性が悪くても、最後は味方で居てあげたいという人間臭さが堪りません。実際には、そうならない家族も世間にはいっぱいあると思うんですけど、これが家族の理想の在り方だと思うんですよね〜。

そして、この映画で最高に僕が好きな父親とのラストシーン何故か分かりませんがちょっと笑ってしまいましたw

母もカニバリズム体質であり、ジュスティーヌがベジタリアンに育てられた経緯が判明する訳ですが、刑務所シーンでのホッコリ雰囲気から一転してダークな衝撃のギャップが凄かったですね!

遺伝子レベルでの絆を感じた直後に、遺伝子レベルでの悲しき性だったことが判るというブラックジョーク感でバチっと幕を閉じるという。

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ああいう終わり方大好きだわ〜。あのラストは監督のセンスを感じました!

本作の監督は、フランス人女性監督のジュリア・デュクルノー本作が長編映画デビュー作ということらしく、この先メガホンを取る作品をめちゃくちゃ観てみたいと思いました。将来が楽しみな監督がまた一人世に出て来て嬉しいです。

まとめ

本作はカニバリズムの部分にスポット当てられがちですが、決してそれだけでなく一人の少女が大人になるまでの成長過程を特異な愛の形で表現した作品。『根底には深い愛がある』という青春映画の異色作で非常に面白かったです!

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あの怖い予告編は、総合的に間違ってなかったw

Amazonプライムにて視聴出来るので、気になる方は是非観て下さい!マジで衝撃的ですので(笑)

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